HIV感染の一般的経過

HIVに感染すると現れる症状(エイズ発病前)

エイズは感染しても、すぐにエイズになるわけではなく
しばらくは自覚症状のない健康そうに見える無症状の期間が続きます。

数年から10数年、それ以上の期間たっても発病しない場合もあります。
一般的には、10年で約半数のHIV感染者が発病します。

◆HIV感染者無症候性キャリア

感染から数週間後に、風邪(インフルエンザ)に似た急性症状が、
希に出ることがありますが、多くのHIV感染者には自覚症状はありません。

この無症状の期間が、平均で10年間続きます。
エイズ関連症候群(ARC)
◆エイズ関連症候群(ARC)

無症状期間を過ぎると、免疫力低下によって、
エイズを発病する前に「エイズ関連症候群(ARC)」
と呼ばれる次のような症状が、しつこく続いて、
だんだん重くなっていきます。

・寝汗、発熱や下痢が続く
・首のまわり、脇の下、股の付け根などのリンパ腺が腫れる
・原因もなく、急に体重が減る
・疲れやすくなる
・口の中に白い斑点が出来る

※このような症状が発症しても、HIVが原因とは限りません。
 しかし、数週間以上も続くようなら、医師の診察を受けましょう。



エイズを発病したら

エイズ関連症候群(ARC)から、更に病状が進むとエイズを発病します。

エイズを発病すると、体の抵抗力が弱くなり、健康な状態では
何でもない弱い細菌やカビ、原虫に感染し易くなり(日和見感染症)、
悪性腫瘍も出来やすくなります。

カリニ肺炎やカポジ肉腫が代表的なものです。
このような状態を『エイズ』と呼びます。

また、HIVに神経が冒され、知覚障害や意識低下、
痴呆などの症状が現れることもあります。

▼カリニ肺炎

カリニ肺炎カリニ博士が発見した
微生物が肺に寄生しておきる肺炎の一種です。
体の免疫力が正常なら、
全く心配のいらない病気です。

▼カポジ肉腫

カポジ肉腫皮膚や内臓にピンクや褐色、紫色などの
斑点が出来る悪性腫瘍(癌)の一種です。
体のどの部分に出来るかは人によって違い、
また全員に出来るわけではありません。


現在……世界中で「抗HIV薬」「免疫増強薬」などの
治療薬やワクチンの研究が進められています。

エイズの根本的な治療法や特効薬は未だ見つかっていませんが、
抗HIV薬の多剤併用療法(HAART)によって、
病気の進行やエイズ発病を何年も遅らせることが可能になってきました。



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