エイズの危険あり 性感染症

性感染症だとHIV感染しやすくなります

性感染症とはセックスによって感染するいろいろな病気のことです。
エイズの他にも多種類あり、何度でも感染する可能性があります。

性感染症の種類によっては、
失明や不妊症、時には生命の危険に関わることもあります。

強い感染力があり、若い人達の性行動が活発化している現代では、
ティーンエイジャーの間での性感染症が増加しています。

性感染症の影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなっています。

主な性感染症一覧
病名 潜伏期間 感染経路 男性の症状 女性の症状
淋病 2日-
1週間
性行為 尿道に感染し、尿道に痒みを覚え、排尿時に粘りのある分泌物が出ます。
症状が進むと、分泌液に黄色の膿が混じり、排尿時に痛みを生じます。
男性不妊の原因になり、関節や心臓にも影響を及ぼします。
比較的症状が軽く、おりものが多くなる程度で、本人が気付かないこともあります。
放置すると卵管、卵巣、骨盤内感染症を起こします。
妊婦が感染していると、新生児が結膜炎を起こし、失明することがあります。
クラミジア 1-3週間 性行為 男性に症状が出やすく、ペニスからの異常分泌液があります。
頻尿になり排尿痛があります。放置すると不妊症の原因になります。
悪臭を伴うおりものや下腹痛が見られます。
放置すると不妊症、子宮外妊娠の原因となります。
男女とも症状が出ないことがあります。
梅毒 長期、
個人差大
性行為
傷口
感染部位に赤みを帯びた痛みのない腫れ物が出来ます。放置すると心臓や脳に障害を起こし、死に至ります。
妊婦が感染していると、胎児に感染します。
性器
ヘルペス
2-20日 性行為
手接触
単純ヘルペスウイルスの感染によって性器、唇の周囲に水疱が出来ます。
ヘルペスそのものの自覚症状は軽い痒み程度ですが、妊婦の場合は流産や未熟児分娩の可能性もあり、生まれた子供は脳炎で死亡する危険があります。
尖圭コンジローム 数週-
3ヶ月
性行為 性器周辺や肛門周囲などに
イボ状の小さい腫瘍(先の尖ったイボ)が多発します。
トリコモナス症 1-数週間 性行為 殆どの場合、無症状です。 乳白色や淡黄色で泡状、膿汁状の臭いのあるおりものがあります。
毛じらみ 1-2週間 性行為
プール
サウナ
寝具
外陰部の強い痒み、性毛に卵が産み付けられ、
しばしば下着に小さな出血点が付きます。
カンジダ症 1-2週間 性行為 しばしば無症状ですが、時に性交後に痛みを感じます。
カッテージチーズのような無臭の白いおりものを生じます。
外陰部の炎症と強い痒み、赤みなどがあります。


カンジダ症とエイズ感染の影響

カンジダ症(性器カンシダ症)とは、
真菌の一種、カンジダ属の諸種、特にCanjida Albicansにより引き起こされる性感染症です。

成人女性の約10%、妊婦の約30%にカンジダ菌の膣内感染が認められたとの報告があります。
ただ、カンジダ菌の検出だけでは性器カンジダ症とは言えません。
また、男性に症状が出ることは少ないと言われています。

性行為による感染もありますが、
もともと人が体内(膣内、腸管など)に持っていることが多い菌で、
何らかのきっかけ(体調を崩すなど)によって、さまざまな症状を引き起こします。

カンジダ症の影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 1-2週間

感染経路 : 性行為、自己感染、産道感染

症状 : 

 しばしば無症状ですが、時に性交後に痛みを感じます。
 カッテージチーズのような無臭の白いおりものを生じます。
 外陰部の炎症と強い痒み、赤みなどがあります。



毛じらみ症とエイズ感染の影響

毛じらみ症(けじらみしょう)とは
毛じらみ(毛虱)という吸血昆虫による性感染症です。
成虫の大きさは1mm-2mmで肉眼的には、陰毛の毛根にしがみついている時は「シミ」に、
陰毛を移動中には「フケ」にしか見えないため、発見には苦労します。

成虫は陰毛の毛根にフック状の鈎爪で身体を固定して皮膚から吸血し、
卵は陰毛に粘着しています。

毛じらみ症の影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 1-2週間

感染経路 : 性行為、プール、サウナ、寝具

症状 : 

 外陰部の強い痒み、性毛に卵が産み付けられ、しばしば下着に小さな出血点が付きます。

治療 :

 剃毛(ていもう)陰毛を全部剃る。
 成虫が生息できない環境にし、卵を陰毛に産み付けられないようにする。



トリコモナス症とエイズ感染の影響

トリコモナス症(膣トリコモナス)とは、
肉眼で見分けることができない原虫が性器内に入り込み炎症をおこします。

女性の性感染症疾患者の1.8%が膣トリコモナス症です。若年層での感染者が増加していて
ピンポン感染(カップルの間で、お互いにうつし、うつされをくり返す)
にも注意が必要です。

トリコモナス症の影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 1-数週間

感染経路 : 性行為

男性の症状 :

 殆どの場合、無症状です。尿道炎の症状が出る場合があります。

女性の症状 :

 乳白色や淡黄色で泡状、膿汁状の臭いのあるおりものがあります。
 治療せずに放っておくと炎症が卵管におよび、不妊症や早産、流産の可能性あり。



尖圭コンジロームとエイズ感染の影響

尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま、ラテン語condylomata acuminata)とは、
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によって発症する性感染症です。

陰茎・亀頭・陰嚢・肛門・小陰唇・大陰唇・膣内・会陰部・大腿・まれに口唇・口腔内に、
乳頭状・鶏冠状の疣贅(ゆうぜい)、俗に言う「イボ」を形成します。
良性の病変で悪性化はありません。


尖圭コンジロームの影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 数週-3ヶ月

感染経路 : 性行為

症状 : 性器周辺や肛門周囲などにイボ状の小さい腫瘍(先の尖ったイボ)が多発します。

男性の検査 :

 現在医学的な検査は存在せず、視診でイボを確認するしか方法はない。

女性の検査 :

 婦人科で自費でおこなわれるHPV検査がある。
 膣内に綿棒を挿入・擦過し膣分泌液を検査する。



性器ヘルペスとエイズ感染の影響

性器ヘルペス(せいきへるぺす)は、
単純ヘルペスウイルスによって発症する性感染症です。

単純ヘルペスウイルス (HSV: herpes simplex virus) には1型と2型があり、
口唇ヘルペスは1型で性器ヘルペスは2型に分類されます。単純ヘルペスウイルスの形状は
電子顕微鏡で観察すると、まるで目玉焼きのような形態をしています。

ヘルペスウイルスの特徴として、所属神経節に潜伏して発症を繰り返します。
性器ヘルペスウイルスの場合は、骨盤内陰部神経節に潜みます。

女性の場合には、月経が来るたびに性器ヘルペスが発症し、
精神的に追い込まれる場合もあり、患者も医師も根気強い治療が必要です。


性器ヘルペスの影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 2-20日

感染経路 : 性行為、手接触

男性の症状 :

 単純ヘルペスウイルスの感染によって性器、唇の周囲に水疱が出来ます。

女性の症状 :

 単純ヘルペスウイルスの感染によって性器、唇の周囲に水疱が出来ます。
 ヘルペスそのものの自覚症状は軽い痒み程度ですが、
 妊婦の場合は流産や未熟児分娩の可能性もあり、生まれた子供は
 脳炎で死亡する危険があります。



梅毒とエイズ感染の影響

梅毒(ばいどく、英:Syphilis)とは、
スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマ (Treponema Pallidum) によって発生する
性感染症、性病です。昔は「黴毒」と表記していました。

抗生物質のない時代は確実な治療法はなく、多くの死者を出しました。
過去には慢性化して障害をかかえたまま苦しむ人も多かったのですが、現在では
ペニシリンなどの抗生物質が発見され、早期に治療すれば全快する性感染症です。

罹患患者も減少しているが、根絶された訳ではなく、
菌自体に抗生物質に対する耐性が出来、長期的な辛抱強い治療が求められる場合は、
治療を途中で止めないことが必要です。


梅毒の影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 長期、個人差あり

感染経路 : 性行為・オーラルセックス、傷口

男性の症状 :

 感染部位に赤みを帯びた痛みのない腫れ物が出来ます。
 放置すると心臓や脳に障害を起こし、死に至ります。

女性の症状 :

 感染部位に赤みを帯びた痛みのない腫れ物が出来ます。
 放置すると心臓や脳に障害を起こし、死に至ります。
 妊婦が感染していると、胎児に感染します。



クラミジアとエイズ感染の影響

クラミジアとは、
偏性細胞内寄生体という細胞内でしか増殖しない細菌の一種とされています。
代謝エネルギー生産系がなく、エネルギーを宿主細胞に依存しています。

Chlamydia trachomatis(クラミジア・トラコマチス)は
 トラコーマ、性器クラミジア感染症の原因となる。
Chlamydia psittaci はオウム病の原因となる。
Chlamydia pneumoniae はクラミジア肺炎、気管支炎の原因となる。


クラミジアの影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 1-3週間

感染経路 : 性行為

男性の症状 :

 男性に症状が出やすく、ペニスからの異常分泌液があります。
 頻尿になり排尿痛があります。放置すると不妊症の原因になります。
 症状が出ないことがあります。

女性の症状 :

 悪臭を伴うおりものや下腹痛が見られます。
 放置すると不妊症、子宮外妊娠の原因となります。
 症状が出ないことがあります。



淋病とエイズ感染の影響

淋病(りんびょう)とは、
淋菌 (Neisseria gonorrhoeae) の感染により起こる性感染症です。
STD、性病に認定されています。

感染率は約30%。1984年をピークに減少したが、1990年代半ばから増加しつつあり、
性器クラミジア感染症と同時感染(淋病患者中20%-30%)する場合も多い。


淋は「淋しい」という意味ではなく、雨の林の中で木々の葉からポタポタと
雨がしたたり落ちるイメージを表現したものです。
淋菌性尿道炎は尿道の強い炎症のために、尿道内腔が狭くなり痛みと同時に
尿の勢いが低下する。その時の排尿がポタポタとしか出ないことから、
淋病という病名が使用されたものと思われます。

淋病の影響で、粘膜や外性器、子宮内膜などに病変がある場合には
無い場合と比較して、HIVに感染しやすくなります。

潜伏期間 : 2日-1週間

感染経路 : 性行為・オーラルセックス

男性の症状 :

 尿道に感染し、尿道に痒みを覚え、排尿時に粘りのある分泌物が出ます。
 症状が進むと、分泌液に黄色の膿が混じり、排尿時に痛みを生じます。
 男性不妊の原因になり、関節や心臓にも影響を及ぼします。

女性の症状 :

 比較的症状が軽く、おりものが多くなる程度で、本人が気付かないこともあります。
 放置すると卵管、卵巣、骨盤内感染症を起こします。
 妊婦が感染していると、新生児が結膜炎を起こし、失明することがあります。